リーマンショック覚めやらぬ10月31日から11月4日までニューヨークへ行って来て、思ったことをリポートさせて頂きます。
リーマンブラザーズの元本社
テレビニュースで随分と映像が流れたから皆さんおなじみですよね。今は別の会社が所有しています。
ニューヨークの地下鉄 日本のように駅員もいない、時刻表も無い、電光表示板も無く、電車がいつ来るかわからいまま待っていると電車が入ってきました。ニューヨーカーは以外に気長？
タクシー
タクシー（イエローキャブ）の後の座席についているテレビのようなもの。これで地図やタクシー会社の案内、金額が表示されカード支払などが出来る優れもの。
ニューヨーク郊外の高級住宅街
とてもかわいらしい住宅が並んでいます。この辺で中古住宅で７０００万円前後だそうです。ほんとに静かな田舎ですよ。
上の写真と同じ場所です。紅葉がきれいな住宅街です。
ニューヨーク郊外の超高級住宅街
上の2枚の写真とは別なエリアでもっと高級な住宅が点在しているエリアです。
上の立派な住宅も売りにでています。
この看板は売り出しの看板です。
この住宅も住んでみたいお家ですよね。
築110年の売り物件のオープンルーム
たまたま売りに出ていた住宅のオープンルームの日で中を見せて頂ける事となりました。築110年の家、建坪は240坪、土地は1エーカー（約4000㎡・1200坪）いったいいくらだと思います？答えの前に中を見てみましょう。
 110年前の洗面台、蛇口も当時のままです。 |
 暖炉が付いています。 |
 キッチンは古いＩＨになっていた。 |
 食器戸棚も交換してあるが古い。 |
 ベットルーム |
 裏庭。正面はガレージで2階も住める。 |
エディ・マーフィーのお家？
斜め前にエディ・マーフィーが住んでいると言われたので、たぶんこのうちだと思います。
先ほどの質問 築110年のこの住宅お値段はいくらでしょう？
答えはなんと2億2千万円です。
リーマンショック前は3億2千万円だったそうですアメリカはコミュニティを大事にして、このエリアはお金持ちしか住んでいません。買うのにも審査があり、誰でも買えるわけではないのです。住環境をとても大事にする人たちなのです。1200坪もあるのだから分割して売れば儲かるとか考えそうですが、この土地は分割も出来ないし、1棟しか建てることが出来ないのです。
日本的な考えなら110年の住宅を買ってそこに住むなど考えませんよね。でもこの住宅を買って少し手直しして5年も住んだらもっと高く売れるのです。5年後は築115年です。
2億2千万のキャッシュがあったら、あなたなら買いますか？
ニューヨーク市内の町並み
右手前の建物が『ダコタハウス』でオノヨーコやトムクルーズが住んでいるアパートメントです。ちなみに歌手のマドンナは審査が通らずに住むことが出来なかったそうです。
隣のビルとピッタリくっついて建っています。
ニューヨークは固い岩盤の上に建っているので、地震はないらしいです。
ニューヨークのコンクリートミキサー車
日本のミキサー車よりはるかにかっこいいです。
高所作業車
アメリカは古くても使えるものは使うという合理的な部分もあり日本人が見習わなければならない事も沢山あります。でも、これに乗るのは勇気が要ります。
宣伝カー？
黄緑の車が宣伝カーです。
国連本部ビルのモニュメント
銃がなくなるようにとの思いからでしょうか？銃所持が認められているアメリカでは？？
タイムズ・スクエア
バックトゥーザフューチャーの未来都市のような感じがするとても賑わっているエリアです。
朝からハイテンション？
朝食を食べに入ったレストラン。突然店員がマイクを持って歌い始めました。何事か？と思いきや、次から次へと全員が歌いました。ごく当たり前に。次の日の夕方4時ごろ前を通ったらやっぱり歌ってました。
ピザ屋さん
見た目は美味しそうなのだが味が？
夕食に食べたエビチャーハンのようなもの？
これで確か27ドル＋チップ20％だから約3千円。
高いですよね！
ランチのイタリアンレストランのパスタ
見た目は美味しそうですが、歯ごたえ無く味は最低です。味よりひどいのは従業員の仕事ぶり。私たちのテーブルのすぐ近くの通路に立って、2人でずーとしゃべりっぱなし。レストランだけじゃなく、何処に行っても、おしゃべりばかり。日本人は働き者だということがよーくわかりました。
これもランチに食べた豆のスープ
豆のスープは定番みたいです。
ジャパニーズレストラン『MEGU』
日本のテレビなどにも紹介された有名レストラン。国連本部前の松井秀喜選手が住んでいるトランプマンションの１階にあります。青く光るライトを中に入れて周りを氷で固めて器にしています。とても工夫されていて、味以上に見た目で、美味しいと感じてしまいます。
石焼きステーキ
石の上でステーキを焼いて、仕上げに目の前でワインをかけて燃やします。味も美味しいのですが、味以上に工夫に拍手を送りたい。
鉄瓶の急須
日本でも使わない鉄瓶の急須を使ってお茶を入れくれます。ちなみに『松井選手は来ますか?』と聞いたら、来ないと言っていました。エレベータで下りればすぐですが、ほかの日本食レストランに行っているそうです。
ニューヨークのオーガニック専門のスーパー
平日の昼でしたがお客さんが一杯で、レジで長い行列が出来ていました。オーガニックは人気があるそうです。オーガニックも大事ですけど、食べる量を減らすことが、もっと大事ではないですか？
一番美味しかったJFK空港の辛ラーメン
今回のニューヨーク旅行で一番美味しいと思った韓国の『辛ラーメン』です。ミシュランガイドの星の数で、東京が一番多い理由が良くわかりました。
最後に
アメリカの自動車を買った人が、半年間の間に１０回もエンストを起こしてディーラーに持っていっても、交換してくれず当たり前のように言われた。日本の自動車でエンストなんて考えられない。それだけ作りが雑なのでしょう。そんな車を作っているビック３なんてトヨタやホンダなどの日本車に勝てるわけが無い。
レストランや商店、空港の入管などの働き振りを見ていると、常に仕事を隣の人とおしゃべりしながらしている。アメリカの人はそれに慣れているから気にならないのかも知れないが、私から見ると気になって仕方がない。
ニューヨークの道路って穴だらけで、ひどいものです。ガードレールはH型鋼を柱にして、木を打ちつけてレールを止めているだけ。ぶつかって曲がっていても修理もしていない。
安全管理にしても６車線ぐらいの道路でも、平気で道の端に作業車を止めてガードマンも置かずに作業している。日本でもこの考えになればピーク時の４割に落ち込んだ公共事業をさらに半分にする事ができる。日本人は良いものを求めすぎているのではないか？
車の性能が３０年前より格段によくなって、道路もよくなっているのに、制限速度はかわらない。なら車の性能がよくなっている分だけ、道路が悪くてもいいんじゃないかな。
安全管理だって日本のどこかで事故が起きると、それが全国に回り毎年、毎月締め付けが厳しくなっていく。それはつまりコスト高を生み出し、ひいては税金の無駄遣いになる。
大きな地震が起きれば建築基準法を改正し、より地震に強いものを造ろうとする。姉歯事件が起きればまた建築基準法を改正して厳しくする。ほんとにそこまで必要なのだろうか？
それによるコスト高は全国でこれからずーと国民が負担しなければならないお金である。
これから先にコスト高になった分は数百兆円規模となる。
ニューヨークの地下鉄も入口はゲートで駅員もいない。電光掲示板も無ければ、時刻表も無い。ニューヨークの地下鉄の運行コストって日本の５分の１位で済むでしょう。これも国土交通省がうるさく言わなければ出来ること。１度事故があれば社長を呼んで事情聴取し、再発防止をさせる。再発防止させるたびにコストがあがってゆく。
日本国民全体（一般市民・お役所・議員含め）が考え方をリセットする時期が来ているのではないか。リセット出来れば日本の借金は１０年もかからず無くなるでしょう。
平成２０年１１月２８日
藤﨑建設工業株式会社
藤﨑 政行