CLT
CLTは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。
厚みがあり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。
CLTは、森林資源の有効活用や環境に優しい都市づくりなど多くの面で期待されており、「夢の素材」ともいわれています。
コンクリートや鉄に比べて木材は製造・利用時のエネルギー量が少ないため、CO2の発生量が抑えられます。
また、木は成長する過程で空気中のCO2を吸収し、伐採後も木材として利用されてから廃棄・燃料になるまでCO2を貯蔵しています。
その間に新たに植林された木が成長します。つまり、木材を利用・廃棄する際に発生するCO2を、新たに植林された木が吸収してくれる、という好循環が生れます。さらに、CLTは、従来の木造建築物と比較して、単位面積当たりの木材使用量が多いため、木材の利用促進はもちろん、森林資源の再生を通じてCO2の吸収力を高めることで、地球温暖化の防止にも役立ちます。